観月茶会(かんげつちゃかい)とは?

観月茶会の起源と意味

観月っていうと、ひらたくいうと、いわゆるお月見ですね(^-^)
お月見をしながらの茶会ということで、観月茶会と言われています。

神社やお寺などの月釜以外に催されてることが多く、前売り券もありますし、当日券もあります。

大抵の場合、前売り券のほうが安いので、前もって用意しておけるといいですね!

ちなみに、私の社中では、先生が参加するお席の場合、一緒に用意してくださいます(^-^)

そういえば、お月見の時期、中秋の名月って言われますね。
中秋ってどういうこと?

・・・私、説明できないので調べてみました(^-^;

中秋の名月とは?

観月茶会はお月見の茶会のことですが、さて、中秋の名月の中秋とはどういう意味なのでしょう?

中秋の言葉の意味を理解するためには、まず旧暦のお話しをしなくてはいけません。

旧暦では、1~3月が春、4~6月が夏、7~9月が秋、10~12月が冬となります。

中秋というのは、「中」の「秋」、つまり旧暦の秋の真ん中、8月のことなんですね。

次に、名月ですが、美しい月がちょうど満月のころです。

それと、中秋の頃が1年の間で一番空気が澄んでいて月が綺麗に見えると言う理由もあって、この時期に観月茶会をすることになったということです。

月初めを新月とすると、15日目の月、「十五夜」の月が満月となることが多いので、「十五夜」イコール「名月」と呼ばれています。

ただ、ここで勘違いしていけないのは、これはあくまで目安で、
年によって、満月が必ずしも15日とはなりません。

カレンダーやスケジュール帳に月の暦も書いてるものも多いので、
9月か10月も満月の日を見てみるといいでしょう。

大抵は9月で行われますが、その満月の日に神社やお寺さんなどで大きな行事があれば、10月に開催ということもあります。

毎年観月茶会の日は変わるので、しっかり調べておきましょう。

観月茶会はいつからはじまったのでしょうか

観月茶会の起源についてですが、そもそもの由来は中国に起源があります。

中国では、月見団子ではなく、月餅を供えます。

ちなみに月餅ってこんなお菓子です。

月餅 月見のお菓子

中にあんとくるみなどのナッツ類が入っていて、とても食べ応えのあるお菓子です。

御馳走お菓子って感じでしょうか、栄養たっぷりで、触感や味は全く利害ますが、
ボリューム満点っていうイメージとしては花びら餅と似てますね(^-^)

花びら餅の記事もありますので、興味ある方はこちらからどうぞ♪

⇒ 花びら餅の記事はこちら

この、月見の風習ですが、平安時代頃に日本に伝わり観月の宴となったようです。

現代と違って、その頃の娯楽といえば自然の風景も立派な娯楽で、
貴族たちは月を愛でながら即興で和歌を詠んだり、また雅楽や舞いなどで、月見の宴を楽しんだといわれています。

十五夜の月見とは

9月になると、スーパーのパン売り場の横の和菓子コーナーにずらっと並びだすのが「月見団子」。

なので、小さいころからお月見というとお団子をお供えするっていうイメージが強かったのですが、なぜ、お団子なんでしょう?

お供え物の種類は地方によって様々なものがありますが、十五夜の時に供える月見団子は、穀物の収穫に感謝を表すため、
月のように真ん丸団子を作ってお供えしたのが、月見団子の始まりです。

お団子はお米から作られたもので、お供えする数は諸説ありますが、15個が有名です。

そう、十五夜の15にちなんで、この数です。

月見団子の数と並べ方

ススキや萩の花を飾ったり、月見団子やお神酒と一緒に里芋や枝豆を供える場合もあります。

里芋が収穫できる時期なので「芋名月」と呼ばれるのもこの十五夜です。

十三夜(じゅうさんや)の月見とは?

十三夜は日本固有の行事で、十五夜と同じ「収穫祭」の一つです。

旧暦9月13日を「十三夜」として月を愛でます。

十五夜は中国から伝わってきたものですが、この十三夜は日本独自のものなんです。

日本では、「十五夜」と「十三夜」はセットで愛でるものとされ、片方だけを見ることを片見月として嫌われていました。

「栗名月」とか「豆名月」、「後の月」や「小麦の名月」などとも呼ばれています。

あまりにも呼び名が多いので、頭がこんがらがっちゃいそうですね!

十五夜がある9月頃のは、台風や秋雨前線が活発になる時期と重なり、曇りや雨でせっかくの月を見られないことも多いですね。

でも、十三夜の10月頃は秋晴れの日が続くので、昔から「十三夜に曇りなし」と言われ、空気もより澄んでくることからきれいな月を見ることができます。

十三夜は中秋の名月に次ぐ月の美しさということで、翌月にそのタイミングが巡ってくることから「後の名月」と言われるようになりました。

観月茶会のまとめ

観月茶会は十五夜の月見で行われるところがほとんどです。

十五夜で観月茶会へ、十三夜は家でゆっくりとと楽しむのもいいかもしれませんね。

ここで、少しまとめておきますね。

十五夜
 

お供え 月見団子(15個)・里芋など ・秋の七草・お酒

十三夜

お供え 月見団子(13個)・栗など ・秋の七草・お酒

ちなみに、秋の七草とは

萩(はぎ)・薄(すすき)・桔梗(ききょう)・撫子(なでしこ)・葛(くず)・藤袴(ふじばかま)・女郎花(おみなえし)

観月茶会は月見の茶会。
そして、実りの秋に感謝するのが十五夜の月見の宴。

収穫祭ですね!

たくさんの実りと、美しい秋の草花、そして月を見ながらいただくお茶は、なんともいえず贅沢な時間ですよね。

このような時間を大切にしていきたいと思います(^-^)

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