今回は、「茶筅とうじ」と「茶筅すすぎ」について、練習していきます。
まずは茶筅とうじ。
茶筅とうじは、お茶を点てる前に、茶筅を清めると同時に、茶筅の穂先の状態を確かめる所作です。
もちろん、水屋と呼ばれるお茶道具の準備をする、いわゆる台所のような場所でも前もって茶筅を水で清めていますが、
お客様の目の前でお茶を点てる前に、もう一度茶筅を清めます。
この茶筅とうじでは、茶筅の先が全部そろっているか、折れているならどれくらい折れているかを確かめておきます。
折れていないほうがいいんですが、数本折れていてもお茶は点てられるので、何も問題はありませんよ。
後に続く茶筅すすぎの時に、もし、この時確認した穂先よりも折れている部分が増えていたら、
それはお茶を点てている間に入れたということ。
つまり、お客様のお茶碗にお抹茶とともに、穂先も混ざっているということ。
亭主(お茶を点てる人)はこれをきちんと確認もします。
それでは、手順について確認していきましょう!
茶筅とうじの手順
茶筅とうじは、茶道では柄杓でお湯を茶わんに入れて、そのあとにする所作です。
① 右手で茶筅を持ち、茶わんの左上から左下へ、茶わんの中で半月を描くようにし、さらにもとに戻って左上から茶わんの右側に茶筅を置きます。
この時、同時に左手で茶わんに添えます。
②茶筅を引き上げながら手前側に手首を回して、茶筅の穂先を確かめます。
③右手の親指が下になるまで回したら、再び茶わんの中で半月を描いて、茶わんの右側に茶筅を置きます。
④同じように引き上げて、半月を描くことを2回繰り返します。
⑤4回目、茶わん右側に茶筅を置いたら、茶筅を持ち直して茶わんの中で茶筅を振ります。
⑥しばらく振ってから、半月を描いて、茶わんの手前から茶筅を引き抜きます。
文字だけではなかなかイメージがわかりにくいかと思うので、動画も参考にしてみてくださいね。
いかがでしょうか?
茶筅の回し方、右に置くときの手首の回転、茶筅を持ちなおした時の親指の位置など、抑えるポイントはたくさんありますが、
なんどもしているうちに、勝手にできるようになります。
茶筅すすぎの手順
続いて茶筅すすぎです。
茶筅すすぎは抹茶を点て終わって、道具をしまうときにする所作です。
茶筅を水の中ですすいでいるのは、茶筅の汚れを落としたり、茶わんを清めたりという意味はもちろんありますが、
亭主が自分の道具をしまうわけなので、そんなに丹念にきれいにする必要はなくて、
どちらかというと、穂先を確かめて、茶筅の穂先が折れていないかなどの状態を見て、お客様に粗相がなかったかなどの確認の意味で行っています。
・・・うちの社中でそういう話しを聞きましたよ。
手順は茶筅とうじとほぼ同じです。
違う点は、2点あります。
1. 最初に茶筅を茶わんの中でふるということ
2. 茶わんの右側に茶筅を置くこと3回目で、茶わんの中で茶筅を振ることテキスト
画像で確認してみてくださいね。
茶筅とうじと茶筅すすぎに必要な道具
茶筅とうじに必要な道具の紹介をしますね。
動画では茶器と茶杓もありましたが、これは本当のお点前では、茶器の右側に茶筅があります。
なので、茶筅を畳に置くときに合ったほうがバランスが取れていいかなと思って置いています。
でも、実際に使う道具は、茶筅、茶わんの2つのみです。
まずは茶筅のご紹介です。
茶わんは季節のものだと使える時期が限られます。
もちろん、一人でこっそり楽しむのには関係なんですけどね(笑)
お手頃な茶わんはたくさんあるので、お稽古用の茶わんで練習したらいいのかなと思います。
茶筅や茶杓などセットになってるもので結構リーズナブルなものがあるので、何も持っていないならこちらのセットがいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
茶筅とうじも茶筅すすぎも、何気ないお茶の所作ですが、この所作の手の使い方で美しさがずいぶんと変わります。
指や手首、そして茶筅をどの高さまで持ち上げるのか?など、
ほんのちょっとのことですが、お稽古を続けていくと気づく点があります。
ここにはほんの基本的なことしか書いていませんが、基本的なことを確認しながら、さらに上達できたらいいなと思います。
私もまだまだ精進しないとなぁと思っています(^-^)
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