飾物では、表千家習事十三ヶ条のうちの、飾物五ヶ条の習得のお許しをいただきます。
入門、習事に続き、3番目の相伝物(お許し物)ですね♪
飾物には、軸、壺、茶入、茶碗、茶杓の5つがあり、
名物や由緒ある品の場合に、床に飾りつけを行います。
また、茶事における初座の時に、客から亭主へ拝見を所望する作法も学びます。
★ お許しを頂ける最短期間:前のお許しを頂いてから1年後~
★申請料:1万円
★御礼:申請料と同額か半額(先生によって異なる)
飾物五ヶ条
軸飾り(じくかざり)
掛物が名物や由緒ある品である場合に行う作法です。
巻いたままの掛物を床の間に飾っておき、客の所望により、その場で床に掛けます。
客は掛けて頂いた軸を拝見します。
軸飾りに欠かせない道具が、軸をかけるための道具
「矢筈」(やはず)です!
この矢筈の持ち方にも所作が決まっていますよ。
矢筈にも私が知ってる限り、3種あります。
一番オーソドックスな形がこちらの矢筈です。
くぼんでいるところ2か所に軸の上部にある紐をかけて、自在という軸をかける部分にかけます。
次にこちらのタイプです。
このタイプは、軸をかける部分が奥になっているので、背の低い人でもかけやすい仕様になっています。
かけやすいというのを追求すると、このタイプが一番ですね♪
最後にご紹介するのは、おそらく矢筈の原型ともいえるこのタイプです。
⇒ 矢筈の原型と言われるすべて竹でできている矢竹 詳細ページへ
壺飾り(つぼかざり)
口切(くちきり)の季節に、茶壷を床に飾りつける作法です。
口切(くちきり)の季節というと、炉開きのころ、11月ですね。
その年の新茶を葉のまま陶器の壺に入れ、口を封じて保存するんですが、
風炉から炉に変わる11月は、茶道でいうお正月のようなもので、
その際に新茶をいただくというのが、口切の茶事です。
客は、壺に網が掛かっている時は拝見を遠慮し、網が掛けてなければ拝見を所望します。
茶入飾り(ちゃいれかざり)
茶入が名物か、由緒のある品の時に行う作法です。
茶入を盆にのせて床に飾り付けておき、客の所望により拝見に出します。
茶碗飾り(ちゃわんかざり)
茶碗が名物か、由緒のある品の時に行う作法です。
他と同じく、初座の床に飾り付けておきます。
茶杓飾り(ちゃしゃくかざり)
茶杓が名物か、由緒のある品の時に行う作法です。
他と同じく、初座の床に飾り付けておきます。
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